ウェルスナビの手数料は? 普通の投資信託と比べて高いのか

ウェルスナビは投資信託に投資する手段の 1 つです。そのため利用するには手数料が必要です。

ウェルスナビは、一般の証券口座で投資信託を購入するのと比べれば手数料はやや高いです。しかし、投資判断をすべて任せられるうえ、売買の手間も省けるのでメリットも多く、実質的には高いとは言えないでしょう。

この記事では、一般的な投資信託よりやや高い手数料を払ってウェルスナビを利用する価値があるかどうかについて解説します。

ウェルスナビの手数料

ウェルスナビを利用すると手数料がかかりますが、以下の 2 つのみで、口座開設手数料や売買手数料、出金手数料などは一切かかりません。

入金手数料

入金するときに金融機関への振込を利用する場合は振込手数料がかかります。クイック入金を利用する場合や自動積立のときはかかりません。

(信託)手数料

預かり資産 3000 万円までは年率 1.0%、3000 万円を超える部分は 0.5%の手数料が毎年かかります。

ウェルスナビを始めるときはウェルスナビ公式アプリ等から申し込むと、「長期割」の適用を受けることができます。

長期割の判定は毎月 1 日に行われ、その時点で「長期割判定額」(総入金額から総出金額)を引いた金額)が 50 万円以上なら長期割の適用が開始されます。

この時点ではまだ割引になりません。長期割が適用されてから 6 カ月間出金がなければ 7 カ月目から割引になりま
す。

長期割判定額が 50 万円以上 200 万円未満なら 0.01%、200 万円以上 3000 万円以下なら0.02%ずつ半年ごとに下がり、手数料率は最大で 0.90%まで下がります。なお、これは SBI証券など他のサービスを通してウェルスナビの口座を開設すると受けられませんので注意
してください。

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一般の証券口座を利用した場合の手数料

ウェルスナビの手数料が高いのかどうかを判断するためには、普通に投資信託を購入する場合と比較する必要があります。

一般の証券口座で投資信託を売買するときは、以下のような手数料がかかります。

販売手数料

投資信託を購入するときに販売会社に対して支払う手数料です。

販売手数料は購入価格の3%程度かかることもありますが、ゼロのものも多くあります。販売手数料がゼロの投資信託を「ノーロードファンド」といいます。

信託報酬

投資信託を保有している限り、毎年支払う運用管理費用です。

基準価格の 0.05%~3%程度になるのが一般的で、積極的に高い利回りを選ぶ投資信託は高く、ETF のような指数に連動する投資信託は安いという傾向があります。

信託財産留保額

投資信託を換金するときにかかる費用です。

換金するときには一部解約が必要ですが、解約するときにかかる費用を他の投資家に負担させないためのものです。純資産額の 0.5%程度になることが多く、ゼロの場合もあります。

ウェルスナビが投資するのはアメリカの投資信託で、株式や債券、金、不動産などの ETFにバランス良く投資します。アメリカの投資信託を購入する場合でも上記の手数料体系は基本的に同じで、アクティブファンドよりもパッシブファンドのほうが、手数料が安いというのも変わりません。

米モーニングスター社の調べによると、日本でもアメリカでもパッシブファンドの信託報酬は下落傾向にあり、2000 年からずっと下がり続けています。2018 年では平均で純資産額の 0.8%程度ですが、中には 0.1%を割る手数料率のものもあります。

それを考えると、ETFに投資をするのに 1%の手数料がかかるウェルスナビは、高いと感じる人がいてもおかしくはないでしょう。

ウェルスナビ公式サイトはこちら

DeTAX (デタックス)で実質的に手数料が安くなる

ウェルスナビの手数料が高いかどうかを判断するうえで考慮すべきなのが DeTAX です。

DeTAX とは、分配金の受け取りやリバランスを行なったことで生じた差益がある場合、含み損のある銘柄を店頭取引で売却したのちすぐ買い戻すことで利益を相殺し、税負担を軽減するものです。

ウェルスナビの投資判断は税効果まで考慮して行われるということですが、とても珍しい機能だといえるでしょう。

なお、ウェルスナビの CEO である柴山氏によれば、DeTAX の機能があることで、ウェルスナビの手数料は実質で 0.4%~0.6%程度になるとのことです。これは確実に期待できるものではありませんので、1 つの目安と理解しておきましょう。

ウェルスナビの手数料は高いのか?

ウェルスナビが高いかどうかを考えるのは、一般の投資信託を購入するときにアクティブファンドとパッシブファンドのどちらを選ぶのかを判断するのに似ています。

一般的にアクティブファンドは手数料が高いものの、高いリターンが期待できます。これに対し、パッシブファンドの手数料は安いですが、期待できるリターンも低いです。

これと同じように考えると、ウェルスナビの手数料は高いかもしれませんが、期待できるリターンも高いです。

また、ウェルスナビには投資信託を選んだり売買したりする必要がないというメリットがあります。お金を預けるだけであとはすべてお任せで良いのですから、それだけでも高い手数料を払う意味があるといえます。

また、最も結果を左右する投資判断を AI が行ってくれるのですから、決して高いとは言えないのではないでしょうか。

コストを引いた利益が大きくなるほうを選ぶべき

手数料がかかる商品を選ぶとき、単純にその金額や料率だけで判断する人はいません。

大事なことは、トータルでみたときの損得です。投資信託の場合は単純に手数料だけで良し悪しを判断するのではなく、コストを引いたあとの利益が大きくなることが期待されるほうを選ぶということになるでしょう。

ウェルスナビは長期投資が前提のサービスなので、結果が出るのはかなり先になります。

しかし、AI に興味がある人や AI がもたらす将来に期待しているような人なら、AI を利用して投資を行うウェルスナビに賭けてみようという気になるのではないでしょうか。